高い抽象度で現在を見れば、
現状の外側の情報や、
未来への法則を見いだすことができるようになります。
抽象思考トレーニングをおこなうことで、
目標やゴールの達成に近づくことが容易になるでしょう。
抽象度を高めるとは、
物事を2次元的な平面でとらえずに、
時間と空間を超えた推測をして、
立体的に認識するということです。
例えば車を見て、
- これは車だな
- 高そうだな
- 車通勤ができそうだ
というようなことしか考えつきませんが、
物事を立体的に見るトレーニングでは、
時間と空間を越えた推測をするのです。
例にすると、
- この車はどのように工場で作られたのか
- 部品はどこで作られているのか
- どうやってディーラーに運ばれたのか
- どのようなイメージでこの車は設計されたのか
- 1年前、この車はどういう状態だったか
- そもそも車というのはどのような経緯で開発されたのか
- いつ、誰によって始めて開発されたのか
などをイメージしたり、
調べてみましょう。
それぞれを個別に認識することができたら、
いったん目をつぶって、
パッと目を開けたら、
その個別の認識を、
同時に認識するようにします。
1回でできなければ、
何度も繰り返しておこなってください。
すると、
目の前の車がタダの物ではなく、
様々な情報を内在した情報的存在になります。
それが、
物事を立体的に見るということです。
これを、
車だけでなく、
身の回りにあるすべての物や生き物、
自然に対しておこなうのです。
例えばあなたが、
営業の仕事をしているのなら、
Aさんに会ったときも、
- Aさんの家族はどんな人だろうか
- 何をしたら笑顔になるのかな
- どのような趣味を持っているのか
- 朝ごはんは食べたのかな
- 子供の頃はどんなことをしていたのだろう
- 10年後Aさんは何をしているかな
など、
あげればキリがないほど、
この世界に存在するすべての人やモノ、
現象には、
私たちが物理空間で体感する以上の膨大な情報が含まれています。
そんな膨大な情報によって形成されているのが、
情報空間です。
情報空間にアクセスをすることによって、
抽象思考のトレーニングになります。
トレーニングを続けていれば、
普段から高い抽象思考ができるようになり、
物理空間に縛られているときには見ることができなかった法則性、
世界を支配しているルールが見えてくるのです。